忙しさの中にも静けさと滋養を
心・体・環境をクリアに整えて、健やかな新年へ
年末が近づいてくると、「やらなきゃいけないこと」が次々と目の前に現れてきます。
大掃除、年賀状、仕事納め、家族の予定……。
気づけば、心も体もせわしなくなっていませんか?
アーユルヴェーダでは、「健康」とは心・体・魂が調和し、自然のリズムとつながっている状態を指します。
だからこそ、1年の終わりには“ただ急ぐ”のではなく、“整えて終える”ことが大切。
今回は、アーユルヴェーダの視点から、「心・体・環境」の3つをクリアにするしめくくり方をご紹介します。

心のクリアリング:思考のデトックス
年末になると、思考もあわただしくなりがちです。
「あれもこれも終わってない」「来年こそは〇〇しなきゃ」と焦りの感情が湧き上がることも。
そんな時は、“書くこと”で心を整理してみましょう。
おすすめジャーナリングワーク
- 今年よくがんばったことを3つ書く
- 感謝している人・出来事を5つ書く
- 来年に持ち越したくない感情を1つ書き出し、手放すイメージをする
心を整理すると、静けさとサットヴァ(純粋性)が内側に広がっていきます。
体のクリアリング:消化力を整える
寒さが増す冬は、消化力(アグニ)が強まる季節。
でも年末年始は、ついつい食べすぎたり、甘いものを多く取りすぎてしまうことも。
そんな時こそ、体にやさしい食事と軽めのリセットを意識してみましょう。
体の整え方のヒント
- 朝は白湯からスタートし、体の中を温める
- 食事は「腹八分目」を意識する
- 消化を助けるスパイス(ジンジャー、クミン、コリアンダーなど)を取り入れる
無理な断食ではなく、「養いながら整える」アーユルヴェーダらしいケアが、この時期にぴったりです。
環境のクリアリング:空間を整える
空間の状態は、私たちの心と体に大きな影響を与えます。
年末は、物理的な“掃除”だけでなく、“エネルギーの浄化”も意識してみましょう。
空間の浄化アイデア
- 朝、窓を開けて新しい空気を取り入れる
- 簡単な拭き掃除や片付けで、空間の流れを良くする
- 白檀やフランキンセンスなど、自然な香りで空間を整える
空間が整うと、そこにいる自分も自然と落ち着いていきます。

自分に「ありがとう」を伝える内省ワーク
1年を終えるこのタイミングで、自分自身に「ありがとう」を伝える時間を持ってみてください。
静かな場所で、目を閉じて深呼吸しながら、こんな風に心の中で語りかけてみましょう。
今年のわたし、よくがんばったね。
いろんな出来事を乗り越えて、いまここにいることにありがとう。
来年も、自分らしく歩んでいこうね。
言葉にすると、内側からじんわり温まるような感覚が広がりますよ。
おわりに:静けさとともに、新しい年へ
アーユルヴェーダのしめくくり方は、「整えて、手放して、次へ進む」こと。
静けさの中で、自分自身と向き合いながら、やさしく1年を終えてみませんか?
忙しさのなかにも、ほんの少しの静けさを。
それだけで、新年はもっと健やかに、自然体で迎えられるはずです。
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