現代を生きていくためには、マルチタスクが必要な場面が多くあります。マルチタスクは健康に良くない、注意力が欠如したり問題を引き起こすかもしれないという意見もありますが、マルチタスクが避けられない場合には、アーユヴェーダの教えを上手く活用してマルチタスクをこなして行きましょう。
知性の働き
マルチタスクをこなすためには、知性が働くことは必要不可欠となります。
知性には、感覚的に外界から脳への内向きの流れと、運動から行動を起こすために脳から感覚器官、手足にメッセージが外向きに流れる2種類があります。
知性に心と目を結びつけるとき、私たちは物事を見て知覚します。
知性に心と耳を結びつけるとき、私たちは物事を聞いて理解することができます。
知性に心と手を結びつけるとき、私たちは表現したいことを書くことができます。
知性を働かせるには、知性と感覚器官の調整役を担っている心が健康な状態であることが必要になってきます。心が健康でない場合は、知性の活用が難しくなるでしょう。
マルチタスクをこなすために
私たちの心は、一人に一つしかないため、同時に2つの完全なマインドフルな行動をとることはできません。一つの行為を半マインドフルな行動にすることで2つのことを同時に行うことが可能になります。例えば、音楽を聴くことを半マインドフルな行動にして、車の運転をマインドフルな行動として2つのタスクを同時に行うことは可能です。
しかし、音楽を聴きながら歌詞の意味も理解して歌を上手に歌うマインドフルな行動と、車の運転もマインドフルな行動として2つのマインドフルな行動として行うと、どちらかに支障をきたしとても危険なリスクを伴います。これは、やってはいけない行動モデルとなります。
一つはマインドフル、もう一つは半マインドフルで行うという原則に従うことで、マルチタスクをこなすことが可能になります。
マルチタスクを行うための前準備
完璧な計画を立てる。
事前にタスクを計画しておきます。マインドフルタスクと半マインドフルタスクの健康的な組み合わせを達成させます。ゆっくりと考えることが出来る早朝に計画を立てることをお勧めします。
時間を測定しておく。
経験を積みながら、タスクを完成させるための時間を把握し管理を行う。
書き留めておく。
将来のタスクを思いついた時点ですぐに書き留めておくのは、非常に健康的な習慣となります。
マルチタスクの良い例
洗濯機に洗濯物を入れ回し、その間に料理をする。
洗濯物を洗濯機に入れたら、そこに心は必要ないので半マインドフルになり、料理は完全にマインドフルな行動になります。
音楽を聴きながら、ウォーキングを行う。
ただ音楽を聴くだけだと、半マインドフルになり、ウォーキングは完全にマインドフルな行動になります。
ハーブティーを飲みながら、本を読む。
ハーブティーをこぼさないように注意を払えば、同時に行える。
マルチタスクの悪い例
食事をしながら電話をする。
歩きながら携帯電話を触る。
テレビを見ながら課題を行う。
電話をしながらメールを送る。
基本的には、マルチタスクを行うことを推奨している訳ではではありませんが、どうしてもマルチタスクを行わなければいけない場合は、これらの原則から外れないような工夫をして日々の暮らしを充実してお過ごしください。
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