アーユルヴェーダには、一日の過ごし方「ディナチャリヤ」という教えがあります。
その中でも、朝のルーティンは充実した一日を過ごすためにとても重要となります。
朝の健康的なルーティンについてご紹介します。
理想的な目覚めの時間
一日の始まりとなるアーユルヴェーダの理想的な目覚めの時間は、日の出前となります。現代に生きる私たちのライフスタイルでは難しいと感じるかもしれませんので、午前6時を目覚めの時間としてみましょう。朝が苦手な人にとっては、少し難しいかもしれませんが、是非チャレンジしてみて下さい。とても神聖で静寂に包まれ、慣れてくると心地よく感じるようになります。先ずは、午前6時をアーユルヴェーダの一日と考えることから始めてみましょう。
アーユルヴェーダによると、午前6時は精神的に実り多い時間となります。この時間に目を覚ますことで、私たちは、日中に安定したエネルギーを維持し、不安定さや重い感情を遠ざけることができまるでしょう。
朝の祈りや感謝の気持ちを自分の中に取り入れてみる
もし、不安やストレスを感じて一日が始まってしまうとき、目を覚ました後にとった行動は何だったのか自問してみて下さい。その答えが、携帯やPCに触れることだった場合、それらをやめて、朝の祈りや感謝の気持ちを取り入れるための時間を過ごすようにしてみましょう。
朝目覚めた時に、時間をとって何かに祈ることは、祟高な力や、地球や宇宙、自分自身や自分を取り巻く環境に感謝するなどの感謝の行為は、ポジティブな気持ちで一日を過ごすことに繋がります。
口の中と消化管を浄化する
次にとる行動は、白湯を作る為にポットを火にかけることです。水が熱くなる頃、口の中の洗浄をします。タングスクレーパーを使って舌に付着している毒素(アーマ)を舌から取り除き、歯を磨きます。
口の洗浄が終わったら、朝の白湯の時間です。これは、体の水分補給に役立つだけではなく、規則的な排便を刺激するのに役立ちます。そして、消化管を浄化するために白湯を飲み、排尿や便通によって体内の毒素(アーマ)の排出を促しましょう。
アーユルヴェーダセルフケア オイルマッサージの力
朝のオイルマッサージによるセルフケアは、消化力を活性化し、肌を保護して自分を大切に扱うという心地よい時間となります。
朝の忙しい時間にそんなことしていられないって思われるかもしれませんが、たった10分でいいので是非実践してみて下さい。利益をもたらしてくれます。
全身がベストではありますが、気になるところだけでもいいと思います。時々、髪の毛にオイルを塗ってもいいかもしれません。時間があれは、先ずは頭と顔をマッサージしてから、足のつま先まで下がっていきましょう。心地よい音楽でも聴きながら・・・
オイルマッサージが終わったら、シャワーを浴びてオイルを軽く洗い流して下さい。お湯は毛穴を開き、オイルを沈み込ませます。そうすることによって保湿を行い肌も保護してくれるでしょう。
朝の瞑想で充実した一日をスタートさせよう
これまでのステップの後、朝の排尿と排便を行うことができます。毎朝このようにリズムある毎日を送ると自分自身を浄化するために体を習慣化することができるようになってきます。
感覚を浄化したら、瞑想や祈りを始めましょう。この一連の行為の順序は、アーユルヴェーダでは重要とされています。先ほどシャワーを浴びたのは、祈りの前に体を清めるためです。私たちは、霊性な感覚を引き付ける前に、清潔で純粋さを整え、一日が始まっていきます。
運動の時間
朝の瞑想や祈りが終わったら、気軽に行える運動を始めましょう。シャワーの後に体を軽く動かすことによって、さらに血流が良くなり、体も温かくなります。
朝の運動は、激しいトレーニングを行う必要はありません。一部の人にとっては、週に数回この種の運動を行うことが有益になるかもしれませんが、一般的には、激しい運動は疲労やストレスを増加させる可能性があるため注意しましょう。無理のない範囲で行ってみて下さい。
朝食の時間は最後に!
アーユルヴェーダの朝のルーティンが終わりました。今のあなたの状態にあった、軽くて消化しやすい朝食を食べましょう。
朝食の準備をする前に、ご自身のその日の状態を確認してみて下さい。一番重要なのは、お腹が空いているかどうかです。あまり食欲がない場合は、前日の夕食が過剰だったか、朝の排便がなかったことが理由かもしれません。こういった確認は、あなたの健康管理に役立ちます。
朝の日課をこなす時間を作るのは大変なこと。私たちは忙しい毎日を送っているからです。私たちは、家事や仕事、それ以外にも沢山のことをこなして一日を過ごさなければいけません。しかし、朝のルーティンはその日の残りの一日の始まりとなり、健やかな人生を送ることに大きな影響を与えるでしょう。
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