水の力で整える。 アーユルヴェーダのセルフケア7つの方法

アーユルヴェーダセルフケア

日々の暮らしのなかで、つい忘れてしまう「水」の存在。
でも、アーユルヴェーダでは水は“いのちを支えるエレメント”のひとつであり、私たちの心と身体のバランスを整えるために欠かせないものです。

この記事では、アーユルヴェーダの視点から「水の力」に注目し、セルフケアとして取り入れられる実践法をご紹介します日常の暮らしの中で水のことについて考える事はありますか。どのような水を選ぶか。または、どれくらいの量の水を飲むかについて考えることはあっても、自分自身の身体の水分量について考えることはあるでしょうか?

今回は、ホリスティックなインナーケアを目指す水の力によるアーユルヴェーダセルフケア7つの方法をお伝えしたいと思います。

アーユルヴェーダにおける「水」とは?

  • パンチャマハーブータ(五大元素)の一つである「水(アーパ)」

  • 水は「重性」「冷性」「安定性」「なめらかさ」「潤い」を持つ

  • 特にカパ(kapha)やピッタ(pitta)のバランスに深く関わり身体では、血液・リンパ液・消化液・粘膜など「潤い」を担うものすべてに関係

  • 身体では、血液・リンパ液・消化液・粘膜など「潤い」を担うものすべてに関係

体内の水分量について

私たちの体の70%は水で構成されバランスが保たれています。この割合が変動すると、多くの健康上の問題を引き起こしてしまう要因の一つとなります。もしも、朝と夕方の体重に相違がある場合は、体内の水分量のバランスが乱れている可能性があります。浮腫が起こると、身体の臓器にも水分が蓄積し、そのままにしておくと体内の細胞レベルにまで影響を与えてしまう可能性が出てくるかも知れません。時折、水分量についてセルフチェックを行なってみましょう。

体内の水分量のバランスが乱れた時の一般的な症状

  • 足やかかとの痛みや浮腫み
  • 胃・顔・手・腕への体液の蓄積
  • 体重の変動
  • 発熱・疲労・甲状腺機能の低下

体内の水分量のバランスが乱れる主な理由

  • 高塩分のものを多量摂取
  • 高糖分のものを多量摂取
  • ホルモンの乱れ
  • 貧血
  • アレルギー
  • 心臓病
  • 腎臓障害
  • 肝臓障害
  • リンパの乱れ

アーユルヴェーダ7つのセルフケア法 水編

私たちが毎日飲む水の量は、グラスに8杯が理想と考えられています。水は、血漿、細胞質、血液、唾液、鼻水、脳骨髄液、尿、汗として体内に存在しています。私たちの生命維持のために欠くことのできない存在なのです。

古代アーユルヴェーダには、何世紀にもわたって続いてきた水を飲むためのヒントや推奨事項があるので以下を参考にしてみて下さい。

  1. 立ってではなく、座って水を飲みましょう。(良い消化のために)
  2. 一度に大量の水を飲むことは避けましょう。(水は一口ずつ)
  3. 白湯か室温の水を飲むのが最適です。(適切な消化と代謝のために)
  4. 喉が渇いた時だけ飲むようにしましょう。(水を必要としている信号をキャッチするために)
  5. 朝目覚めたら白湯を飲みましょう。(体内の毒素を洗い流し腸の浄化のために)
  6. 銀と銅の容器に貯蔵された水を飲みましょう。(消化のプロセスを滑らかにするために)
  7. 喉が渇いた時に与える指標を知っておく。(健康維持のために)

体内組織内の水分の保持を減らすために出来ること

体液貯留の問題に対処するための簡単なアーユルヴェーダのセルフケアをいくつか紹介します。

  1. 利尿食品をとる
  2. コリアンダーシードをとる
  3. フェンネルシードをとる
  4. アロエヴェラをとる
  5. アーユルヴェーダのオイルマッサージ
  6. 運動をする
  7. 適切な水分補給を行う

【利尿食品】

葉野菜・玉ねぎ・キャベツ・茄子・きゅうり・にんじん・レタス・セロリ・トマト・アスパラガス・カボチャ・スイカ・パイナップル・ぶどう など

季節別・ドーシャ別「水」との付き合い方

  • 春(カパの季節):水分のとりすぎに注意しつつ、温かい白湯で代謝アップ

  • 夏(ピッタの季節):冷やしすぎず、コリアンダーやミントのお茶で涼と潤いを

  • 秋〜冬(ヴァータの季節):乾燥による消耗を避けるため、たっぷり潤い補給と保温を

まとめ

水は、ただの飲み物ではなく、アーユルヴェーダでは「感覚と心を整えるツール」としてもとらえられています。
自分のドーシャや季節に合わせて「水の使い方」を少し意識するだけで、毎日のセルフケアがぐっと深まります。

今日から、あなたの暮らしにも“水の力”を取り入れ、自然界からの恩恵を受けられることに、心からの感謝をしてみましょう。

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